3月の消費者物価指数 0.4%上昇

3月の消費者物価指数 0.4%上昇
家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて0.4%の上昇となり、プラスの幅は前の月より0.2ポイント小さくなりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、原油価格が下落しているためです。
総務省によりますと、先月・3月の生鮮食品を除いた消費者物価指数は、平成27年を100とした指数で101.9となり、前の年の同じ月と比べて0.4%上昇しました。

指数はこれで39か月連続の上昇となりましたが、プラスの幅は、前の月より0.2ポイント縮小しました。新型コロナウイルスの感染拡大によって需要が減少するという観測などから原油価格が下落し、ガソリンや灯油が値下がりしているためです。

また、外国人旅行者が大幅に減っている影響で、ホテルなどの宿泊料は、前の年の同じ月より1.4%下落しました。

一方、品薄となっている「マスク」は値上がりし、前の年の同じ月より4.1%上昇しました。総務省は、「感染拡大によってさまざまな物価に影響が出てきている。原油価格は値下がり傾向が続いていて、今後の影響を注視したい」と話しています。

一方、昨年度・令和元年度の1年間の消費者物価指数も発表され、生鮮食品を除いた指数は前の年度と比べて0.6%上昇しました。