刑務所や拘置所 新型コロナの感染対策徹底を 日弁連

刑務所や拘置所 新型コロナの感染対策徹底を 日弁連
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新型コロナウイルスの感染が拡大する中、刑務所や拘置所などは集団感染を招く危険性が高いとして、日弁連=日本弁護士連合会は可能なかぎり1人1部屋に収容することなど、対策の徹底を求める声明を出しました。
全国の刑事施設では、大阪拘置所や東京拘置所などで刑務官や被告の感染が確認されたほか、東京の渋谷警察署の留置場でも感染が相次いで確認されるなど影響が広がっています。

これについて日弁連の荒中会長は23日声明を発表し、「刑務所や拘置所などでは狭い空間に多数を収容せざるをえない場合が多く、密閉、密集、密接のいわゆる『3密』を避けるのが困難な状態にある。このため施設内で感染者が出ると集団感染を招く危険性が高く、健康上、重大な被害を引き起こしかねない」と指摘しました。

そのうえで法務省や全国の警察などに対して、可能なかぎり1人1部屋ずつ収容し、消毒や換気を徹底すること、事件ごとに逮捕や勾留の必要性を厳格に吟味すること、感染が疑われる受刑者や被告などは速やかに医療機関で受診させることなど、対策の徹底を求めています。

日弁連は不法滞在などで多くの外国人が収容されている入管の施設についても、3密を解消するよう求める声明を出しています。