プロ野球 開幕後も当面は“無観客” 新型コロナウイルス

プロ野球 開幕後も当面は“無観客” 新型コロナウイルス
プロ野球は23日、12球団の代表者による会議を開き、新型コロナウイルスの感染を防ぐため今シーズンは開幕しても当面、公式戦を無観客で開催する方針で一致しました。
プロ野球12球団の代表者は23日午後、ウェブ会議を開き、午前中に開かれた「対策連絡会議」で、感染症の専門家から無観客での開幕が妥当という見解が示されたことについて意見を交わしました。

会議のあとの会見で、斉藤惇コミッショナーは、今シーズンは開幕しても当面、公式戦を無観客で開催する方針で、12球団が一致したことを明らかにしました。

80年以上の歴史があるプロ野球で公式戦が、無観客で行われれば初めてとなります。

斉藤コミッショナーは「状況から考えて、まずは観客を入れずにやっていこうということにどこも反対はない。財政的な問題も考えないといけないが、今は野球を通して全国の皆さんに元気になっていただきたいという気持ちが全球団強い」と話していました。

また、斉藤コミッショナーは開幕日を、来月11日に予定している次の会議で決めたいという意向を示したうえで「緊急事態宣言の内容がより厳しくなってくれば、また様子を見ないといけないかもしれないが、緩和の方向が見えてきた段階で、前向きに取り組むことになると思う」と述べました。

さらに、シーズンを開幕するには試合を行う球場がある、地元の自治体の理解が必要だとして、今後、各球団と自治体とで話し合いを進めていく考えを示しました。

プロ野球は、すでに来月中の開幕を断念して交流戦の中止を決め、今の段階でレギュラーシーズンは当初の143試合から125試合以下に削減されることなっています。