湘南エリア 海岸立ち入り自粛求め看板設置 神奈川県

湘南エリア 海岸立ち入り自粛求め看板設置 神奈川県
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が強く呼びかけられる中、神奈川県は湘南エリアなどの海岸に多くの人が訪れているとして、新たに看板を設置して海岸への立ち入りを控えるよう呼びかけています。
神奈川県では外出自粛が要請される中、湘南エリアなどの海岸には週末に多くの人が訪れていて、相模湾に面した11自治体が22日、県に対し海岸の封鎖や利用制限を要望しています。

これを受け県は、三浦市から湯河原町までの海岸周辺に看板を設置し、立ち入り自粛を呼びかけることになり、23日から設置作業が始まりました。

このうち先週末も多くの人出となった、藤沢市の江の島を臨む片瀬海岸では、県の職員が「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、海岸への立ち入りはお控えください」と書かれた看板を柵に取り付けていました。

神奈川県砂防海岸課の吉岡敦グループリーダーは「基本的に海岸は自由に利用する場なので、人が密集しなければ看板の設置はしなくてすむが、密集が続くようならさらに呼びかけを強めないといけない」と話していました。

警察 駐車違反を重点的に取締りへ

これについて警察は、多くの公営の駐車場の利用が閉鎖されている影響で、路上駐車が増えると事故が起きることも懸念されるとして週末、このエリアの駐車違反を重点的に取り締まることにしています。
また、車に乗ったまま路肩などにとどまることも控えてほしいとしています。

黒岩知事「地元から強い要請」

新型コロナウイルス対策に関する国と全国知事会のテレビ会議が開かれ、神奈川県の黒岩知事は会議後、報道陣に対し「全国で外出自粛が呼びかけられる中、神奈川では先週末に湘南地域に多くの人が訪れ、地元の市長などから、海岸の立ち入り規制を求める強い要請が来ていると訴えた」と述べました。

また、軽症や症状が出ていない感染者への対応について、「神奈川県では宿泊施設を十分確保したが、対象者が自宅と宿泊施設を選べると受け止めてしまい混乱が生じている。埼玉県では自宅で待機していた人が亡くなっており、看護師らが対応する宿泊施設での受け入れを優先することが必要だと申し上げた」と話し、医療の目が届きやすい宿泊施設での対応の必要性を訴えました。