10万円給付など盛り込んだ補正予算案 27日提出へ 政府

10万円給付など盛り込んだ補正予算案 27日提出へ 政府
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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は、現金10万円の一律給付などの経済対策を盛り込んだ今年度の補正予算案について、来週27日に提出することを国会に伝えました。補正予算案は、衆参両院での審議を経て30日に成立する見通しです。
23日に開かれた衆参両院の議院運営委員会の理事会には、官房副長官が出席しました。

そして、現金10万円の一律給付などの経済対策を盛り込んだ今年度の補正予算案について、来週27日に国会に提出することを正式に伝えました。

これを受けて、理事会では、その日のうちに衆参両院で本会議を開き、麻生副総理兼財務大臣の財政演説と各党の代表質問を行うことを決めました。

このあと、衆参両院の予算委員会は、理事懇談会を開き、翌28日から祝日の29日も含め、30日まで安倍総理大臣らに出席を求めて質疑を行い、採決することを確認しました。

補正予算案は、30日に成立する見通しです。

国民 大塚代表代行「経済 医療の両面で総理は失政」

国民民主党の大塚代表代行は、記者会見で「現金10万円の一律給付が大型連休前に実施できない見通しとなっているほか、新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうか調べる抗体検査についても、諸外国と比べて対応が遅れている。経済、医療の両面で、安倍総理大臣の失政の責任は免れない」と述べました。

公明 山口代表「分かりやすく提供が極めて重要」

公明党の山口代表は、党の中央幹事会で「来週できるだけ早く成立を図り、実施の体制が整うよう歩みを進めていくべきだ。補正予算案には、個人や事業者向けのさまざまな経済対策が盛り込まれており、使い方を周知徹底していく必要がある。分かりやすく提供していくことが極めて重要で、政府はもっと広報に力を入れるべきだ」と述べました。

共産 志位委員長「PCR検査センターに予算を」

共産党の志位委員長は、記者会見で「補正予算案には、PCR検査を行う検査センターのための経費が1円もついていないが、安倍総理大臣は、記者会見で保健所の負担軽減を約束している。言明した以上、補正予算案に緊急に経費をつけるべきで、大量検査を行えるよう、かじを切る必要がある」と述べました。