新型コロナ 世界各地で休校の子ども ネット環境なし43% 国連

新型コロナ 世界各地で休校の子ども ネット環境なし43% 国連
新型コロナウイルスの感染拡大で世界各地で学校が休校になり、オンライン授業などが進められていますが、国連は休校の影響を受けたすべての子どもたちのうち40%余りは自宅にインターネット環境がないという推計を発表し、懸念を示しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で、各国は学校の休校措置をとり、パソコンやタブレット端末を利用したオンライン授業などが進められています。

ユネスコ=国連教育科学文化機関は21日、世界で休校の影響を受けたすべての子どもたちのうち、43%にあたる7億600万人は自宅にインターネット環境がないという推計を発表しました。またおよそ半分の8億2600万人は、家庭にパソコンがないとしています。

こうした「デジタル格差」は特にサハラ砂漠より南のアフリカ諸国で深刻で、この地域では82%がインターネットにアクセスできないとみられるとしています。

ユネスコは「こうした不平等は学習の継続を脅かす」として、ラジオやテレビなどインターネット以外の方法も使って子どもたちの学びを支援するべきだと訴えています。

ユネスコによりますと、22日の時点で世界では休校措置で合わせておよそ17億2300万人が学校に通えない状態になっています。