日銀 金融政策決定会合 2日間を1日に短縮へ コロナ感染防止

日銀 金融政策決定会合 2日間を1日に短縮へ コロナ感染防止
日銀は、来週2日間かけて開くことにしていた金融政策決定会合の日程を1日に短縮する方針を固めました。会合に出席して金融政策を検討する審議委員や日銀幹部が新型コロナウイルスに感染しないようにするためで、日程の短縮は異例の措置です。
日銀の金融政策決定会合は通常は2日間にわたって開かれ、次の会合は来週の27日、28日に予定されています。

黒田総裁や審議委員、日銀幹部などが出席し、機密保持のため会議室を閉めきって開かれます。

しかし、政府の緊急事態宣言が出される中、会合は密閉・密集・密接という3つの条件が重なるおそれがあることから、日銀は審議委員や日銀幹部が感染しないようにするため、2日間の日程を1日に短縮する方針です。

日銀は、金融市場の混乱などに迅速に対応するため臨時の会合や会合の前倒し、短縮をしたことはありますが、感染を防ぐために日程を短縮するのは異例です。

日銀は今の国内の景気の現状に極めて厳しい認識を持っていて、会合ではますます厳しくなっている企業の資金繰りを支えるため、企業が資金調達のために発行する社債やCP=コマーシャルペーパーをさらに買い入れるなど、追加的な政策対応を議論する方針です。