不足の医療用ガウン 国内縫製団体が140万着生産へ 新型コロナ

不足の医療用ガウン 国内縫製団体が140万着生産へ 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大で不足している医療用ガウンについて、国内の縫製メーカーで作る団体が生産を始めました。ことし9月末までに合わせて140万着を国に納品する計画です。
医療関係者が患者と接する際に着る医療用ガウンは、これまでほぼすべてを海外から輸入してきましたが、世界的な感染拡大を受けて輸入が難しくなっています。

このため、全国およそ150社の縫製メーカーでつくる団体が国から打診を受けて医療用ガウンの生産に乗り出すことになり、東京 杉並区の会社の工場では、22日から不織布を原材料に縫製作業を始めました。

縫製業界は、デパートの臨時休業で主力の衣料品の販売がストップするなど大きな打撃を受けていて、医療用ガウンを生産することで利益を補いたい考えです。

業界団体では、まずは今月末までに4万5000着を生産し、順次、全国の縫製工場に生産を広げて、9月末までに、合わせて140万着を国に納品したいとしています。

日本アパレルソーイング工業組合連合会の白石正裕副会長は「ふだんから使用している機材を医療用ガウンの生産にそのまま使うことができるうえ、縫製のプロもそろっている。十分なポテンシャルがあるので私たちを活用してほしい」と話しています。