「アビガン」用化合物の生産再開へ 宇部興産 新型コロナ

「アビガン」用化合物の生産再開へ 宇部興産 新型コロナ
新型コロナウイルスの治療薬として期待されている薬の1つ、「アビガン」の増産に対応するため、化学メーカーの宇部興産はアビガンの成分のもとになる化合物の生産をことし7月から再開すると発表しました。
富士フイルムのグループ会社が開発した「アビガン」は、新型コロナウイルスの治療薬として期待されている薬の1つで、国の承認を受けるための臨床試験が始まっているほか、すでに増産も行われています。

これに合わせて、宇部興産は山口県宇部市内の工場で、アビガンの成分のもとになる化合物の生産をことし7月に再開すると発表しました。

宇部興産は、2009年でこの化合物の生産を取りやめていましたが、今回のアビガンの増産に向けて製薬会社から要請を受け、既存の生産ラインを活用して再開することになりました。

宇部興産は「早期のアビガンの提供に貢献できるよう、製造開始に向けて速やかに準備を進めていきたい」と話しています。