消毒液誤飲や除菌剤の事故など増加で注意呼びかけ 新型コロナ

消毒液誤飲や除菌剤の事故など増加で注意呼びかけ 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、消毒用エタノールや除菌剤に関係する事故が増えているとして、「日本中毒情報センター」が注意を呼びかけています。
化学物質による中毒などの相談を受け付けている「日本中毒情報センター」によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、消毒用エタノールや、除菌剤に関係する事故の相談が相次いでいて、先月の速報値では合わせて140件余りと、去年に比べて2.5倍ほどに増えているということです。

具体的には、ペットボトルに入れて保存していた消毒液を誤って飲んでしまったケースや、除菌スプレーと間違えて、カビを取る薬をスプレーしたマスクを着けてしまったケースなどが報告されています。

重篤な症状が出たという相談はこれまでに寄せられていないということですが、海外では、新型コロナウイルスの感染予防になると勘違いして、魚の水槽の掃除に使う薬を飲んだ男性が死亡する事故も起きているということです。

センターは、消毒用エタノールや除菌剤はペットボトルに移し替えず、ラベルが貼られた専用の容器に入れておくことや、冷蔵庫や子どもの手の届くところには保管しないことなどを呼びかけています。

日本中毒情報センターは、「除菌剤を小分けにしたり、自治体が配布したりすることが増えているため、今後も事故が増えるおそれがある。事故が起きた際にはセンターが設けている『中毒110番』に連絡してほしい」としています。

中毒110番の電話番号は、072-727-2499で、24時間相談を受け付けているほか、029-852ー9999で午前9時から午後9時まで受け付けています。