NY株式市場 大きく値下がり 原油価格の急落続く

NY株式市場 大きく値下がり 原油価格の急落続く
21日のニューヨーク株式市場は前日に続いて大きく値下がりし、ダウ平均株価は630ドルの下落となりました。原油市場では新型コロナウイルスの感染拡大による需要の落ち込みで世界的に生産過剰となり、貯蔵の余力がなくなっていることから、先物価格の急落が続いています。
21日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて631ドル56セント安い2万3018ドル88セントで、2日続けて大幅な値下がりとなりました。

原油価格の急落を受けて景気悪化の懸念が一段と強まったためで、下げ幅は一時700ドルを超えました。

その原油価格は、ニューヨーク原油市場で前日に初めてマイナスに落ち込んだWTIの5月物の先物価格はプラスに戻したものの、その次の6月物は一時1バレル=6ドル台と、前日の3分の1の水準まで急落しました。

市場では世界的に原油があまって貯蔵の余力がないとして投げ売りに近い状況になっていて、アメリカのメディアは「原油市場が壊れてしまった」などと伝えています。

市場関係者は「6月物もマイナスに落ち込む可能性が指摘されている。アメリカのエネルギー業界への影響は大きく、原油市場の異常事態が株価の新たな重しになっている」と話しています。