世界的“マスク争奪戦” 小売業者に適正価格での販売要請へ

世界的“マスク争奪戦” 小売業者に適正価格での販売要請へ
世界的な争奪戦によりマスクの原材料が高騰し小売価格の値上がりも予想されるため、政府は小売業者に対して適正な価格で販売するよう求めることになりました。
マスクは世界的な需要の高まりを背景に不織布などの原材料が高騰していて、政府の調べによりますと、主な生産地の中国では使い捨てマスク1枚あたり5円から7円だった仕入れ価格が、現在は高い場合で50円程度とおよそ10倍になっています。

政府はマスク不足の解消に向けて中国からの輸入をさらに増やしたい方針ですが、現地で積極的な調達を進めるには仕入れ価格の上昇を反映させる必要があり、今後は国内の小売価格の値上がりも予想されます。

このため政府は小売業者に対して、合理的な範囲を超えないよう適正な価格での販売を求めていくことになりました。

また、将来的な値上がりを期待した売り惜しみなども行わないよう求めるとしています。

中国製のマスクをめぐっては世界的な需要の急増により各国の政府や企業が高値で奪い合っているため、日本の企業が買い負ける状況になっていて、以前のように輸入量が増えない原因になっているという指摘も出ています。