日中外相が電話会談 感染拡大防止へ連携確認 南シナ海懸念伝達

日中外相が電話会談 感染拡大防止へ連携確認 南シナ海懸念伝達
茂木外務大臣は21日夜、中国の王毅外相と電話で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため今後も連携していく方針を確認しました。一方で茂木大臣は、中国が南シナ海の島々に新たな行政区を設置すると発表したことに懸念を伝えました。
茂木外務大臣と中国の王毅外相による電話会談は中国側の呼びかけで、21日夜6時すぎからおよそ1時間行われ、茂木大臣は新型コロナウイルスへの対応をめぐり「両国の間では民間を含め相互に活発な支援が行われ、大変勇気づけられている」と述べました。

そのうえで両外相は感染の拡大を防止するため、これまでに得られた教訓や知見を迅速に共有し、マスクなどの物資の円滑な輸出入や途上国の支援で今後も連携していく方針を確認しました。

一方、茂木大臣は、中国政府が東南アジアの国々と領有権をめぐって争う南シナ海の島々に新たな行政区を設置すると発表したことについて、地域を不安定化する動きだとして懸念を伝えたほか、沖縄県の尖閣諸島周辺を含む東シナ海での中国の海洋進出に改めて抗議しました。

また、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の健康状態に関係国の関心が集まる中、最新の北朝鮮情勢をめぐっても意見が交わされました。