夏の風物詩「盛岡さんさ踊り」中止 新型コロナ感染拡大で

夏の風物詩「盛岡さんさ踊り」中止 新型コロナ感染拡大で
新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大するなか、岩手の夏の風物詩として知られる「盛岡さんさ踊り」が中止されることになりました。「盛岡さんさ踊り」は盛岡市最大の夏祭りで、300年以上前の江戸時代に、悪さをしていた鬼を神様が退治してくれたのを人々が感謝して踊ったことが起源とされています。
毎年8月1日から4日間開かれ、去年は、およそ150万人が訪れるなど、例年、沿道には県内外から多くの人が詰めかけます。

新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大するのを受けて「盛岡さんさ踊り」の実行委員会が対応を協議し、ことしは中止することを発表しました。

理由について実行委員会は、委員に書面で意見を集めたところ、そのほとんどが中止を求めたことや、観客や踊りの参加者の安全が確保できないことを考慮したとしています。

祭りが中止になったのは昭和53年に、この形で行われるようになってから初めてです。

実行委員会の会長を務める盛岡市の谷藤市長は、記者会見で「非常に残念だが来場者や出演者の安全が最優先で、やむをえない判断だ」と述べました。