長野市 新たに2人の感染確認 県内計54人に 新型コロナ

長野市 新たに2人の感染確認 県内計54人に 新型コロナ
長野市は、新たに2人が新型コロナウイルスに感染しているのが確認されたと発表しました。
長野市によりますと、感染が確認されたのは長野市に住む60代の女性と、東京都に住む50代の男性です。

このうち長野市に住む60代の女性は、今月12日に38度台の熱が出てから自宅で療養していましたが、19日、呼吸困難になって医療機関に救急搬送され、20日、感染が確認されたということで、いまは人工呼吸器をつけていて重症だということです。

長野市はこの女性に対応した医療機関の看護師など8人と、同居する3人の合わせて11人を濃厚接触者と判断したということです。

医療機関で人工呼吸器を装着した際の対応を確認したところ、女性の呼気を通じてウイルスが体外に放出されるのを防ぐフィルターがつけられていなかったことや、対応した関係者のうち8人が医療用の高性能のマスクを着用していなかったことがわかったためだとしています。

8人は現在は勤務しておらず、経過観察を続けているということです。

長野市保健所の小林良清所長は「医療機関で濃厚接触者が発生したことは残念だ。ほかの医療機関にも、今回の件を感染を防ぐための対応にいかしてもらいたい」と話していました。

一方、50代の男性は、今月14日に感染が確認された市内に住む70代の女性の濃厚接触者で、東京都に住んでいて今月4日から市内に帰省していたということです。

男性は、今月18日に悪寒と37度台の発熱があり、20日、検査で感染が確認されました。県内の感染症指定医療機関に入院し、軽症だということです。

県内の感染者はこれで54人となりました。また、退院した人は6人となっています。