愛媛県で初の院内感染 県立中央病院の50代看護師 新型コロナ

愛媛県で初の院内感染 県立中央病院の50代看護師 新型コロナ
松山市の愛媛県立中央病院に勤務し、新型コロナウイルスの患者の対応に当たっていた50代の看護師の女性が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。県は、県内で初めて院内感染が起きたとしています。
新たに感染が確認されたのは、松山市の愛媛県立中央病院に勤務する松山市在住の50代の看護師の女性です。

愛媛県によりますと、この看護師は休日の今月15日に強いけん怠感などを訴え、翌日の出勤後も体調不良が続いたため勤務せずに帰宅したあと、37度5分の熱が出るなどして、20日、検査を受けた結果、感染が確認されました。

この看護師は病院の感染症病棟に勤務し、新型コロナウイルスの患者の対応に当たっていたということです。

これまでのところ、診察を担当する医師5人や、病棟に勤務する看護師24人など病棟に出入りしていた32人のうち、合わせて31人は陰性で、残りの1人についても検査を行うことにしています。

県立中央病院では先月中旬以降、これまでに22人の新型コロナウイルスの感染者を受け入れ、県は看護師の行動履歴などから、県内で初めて院内感染が起きたとしています。

愛媛県内で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのはこれで47人となりました。

中村知事は記者会見で、病棟は隔離されていて病院内への感染拡大の可能性は極めて低いとしたうえで「医療関係者は毎日リスクを感じながら献身的に頑張っていて、その存在があればこそ県民の命や健康が守られている。ほかの看護師や医師が陰性だという検査結果からも感染防護は徹底しており、県民には冷静に受け止めてほしい」と呼びかけています。