消毒液の代用に高濃度酒類製造で期間限定の免許新設 国税庁

消毒液の代用に高濃度酒類製造で期間限定の免許新設 国税庁
新型コロナウイルスの感染拡大でアルコール消毒液が全国的に不足する中、国税庁は消毒液の代わりとして使用するアルコール濃度が高い酒を製造しやすくするため期間限定の免許を新たに設けました。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために必要なアルコール消毒液は供給が追いつかない状態が続いていて、厚生労働省は今月、酒造メーカーが作るアルコール濃度が高い酒を消毒液の代わりとして使用することを認め、全国の医療機関などに通知しています。

これを受けて各地の酒造メーカーがアルコール濃度が高い酒をさらに蒸留する「高濃度エタノール製品」を製造していますが、製造にはウォッカなどの「スピリッツ」を作る免許が必要になります。

このため国税庁はスピリッツの免許がない酒造メーカーでも「高濃度エタノール製品」を製造できるようにするため期間限定の免許を新たに設け、21日から申請の受け付けを始めました。

消毒液の不足をめぐっては各地の医療機関や高齢者施設から対策を求める声が出ていて、国税庁は「できるだけ速やかに申請の処理に努めるので、ぜひ活用してもらいたい」と呼びかけています。