「他県への移動自粛を」徳島県知事 県外ナンバー車を調査へ

「他県への移動自粛を」徳島県知事 県外ナンバー車を調査へ
徳島市の30代の男性が新型コロナウイルスに感染しました。男性は、先月中旬から3週間ほど仕事で神奈川県を訪れていたということで、飯泉知事は会見で「感染リスクの高い地域との往来がいかに危険か、この事例が証明したと言える」として、直ちに県内の施設などで、県外ナンバーの車の実態調査を行う考えを示しました。
徳島市に住む30代の派遣業の男性は、先月中旬から3週間ほど仕事で神奈川県を訪れ、今月3日に自家用車で県内に戻ったということです。

今月13日以降、全身のけん怠感や37度8分の発熱、味覚や嗅覚の異常といった症状が出たため、ウイルス検査を行った結果、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

症状が出始めた以降、車の中で電話を使って営業の仕事をしていたということで、調整がつき次第、県内の感染症指定医療機関に入院することにしています。

濃厚接触者は、同居する妻と2人の子ども、それに両親の合わせて5人で、21日、ウイルス検査を実施します。

徳島県内で、新型コロナウイルスの感染が確認されたのは4人となりました。

飯泉知事は会見で「感染リスクの高い地域との往来がいかに危険か、この事例が証明したと言える。県民には他の都道府県への移動を自粛するとともに、県外の親戚などを徳島に招かないようにしてほしい」と呼びかけました。

そのうえで、県外からどの程度の人が徳島県を訪れているのかを把握するため、直ちに県内の施設などで県外ナンバーの車の実態調査を行う考えを示しました。