医師が県の窓口に常駐 入院先などを調整 埼玉県

医師が県の窓口に常駐 入院先などを調整 埼玉県
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い病床がひっ迫する中、埼玉県では医師が県の窓口に交代で常駐し、患者の症状に応じて入院先などの調整にあたる新たな取り組みを始めました。
埼玉県内では20日までの感染者が676人に上っていますが、病床がひっ迫していることなどから半数以上の370人は自宅での待機を余儀なくされています。

入院先の調整をめぐってはこれまで感染が確認されると、県の窓口となる調整本部で保健師や看護師などが患者の症状などを医療機関に伝えて、受け入れが可能か問い合わせていました。

しかし患者の増加に伴い、容体が急に悪化するおそれがあるなど医師の判断が必要なケースも増えてきたため、医師が調整本部に交代で常駐し患者の症状に応じて入院先などの調整にあたることになりました。

医師は県内の病院から派遣され、21日は重症患者を受け入れる集中治療の専門医が症状に応じて受け入れ可能な病床数などの情報を集め、患者の受け入れ先を探していました。

取り組みを呼びかけた自治医科大学付属さいたま医療センターの讃井將満教授は「医師でないと判断がつきかねる場合もあり、より効率的で迅速な搬送体制を目指して支援を決めた。みんなで協力して、患者を助けるシステムを作りたい」と話していました。