オムロン元社長 立石義雄氏が死去 新型コロナウイルスに感染

オムロン元社長 立石義雄氏が死去 新型コロナウイルスに感染
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新型コロナウイルスに感染し、入院して治療を受けていた大手電子機器メーカー「オムロン」の元社長で、京都商工会議所の会頭を務めた立石義雄氏が21日、京都市内の病院で亡くなりました。80歳でした。
立石氏は大阪市出身で、電子機器メーカーの「立石電機」、現在の「オムロン」を創業した立石一真氏の三男として生まれました。

昭和38年に入社。47歳で社長に就任し、社長を16年、会長を8年務め、駅の自動改札機や銀行のATMの普及などに力を注ぎました。

また、京都商工会議所の会頭をことし3月まで4期12年余り務め、技術革新を重ねながら成長してきた京都の産業を「知恵ビジネス」と名付けて、伝統産業の活性化やベンチャー企業の育成に尽力するなど、京都の産業の発展に力を注いできました。

立石氏は、今月6日に新型コロナウイルスに感染していることが確認され、京都市内の病院で治療を受けていましたが、21日、亡くなりました。

日商 三村会頭「誠に残念」

立石義雄氏は、日本商工会議所の副会頭を先月まで12年余り務めていました。

立石氏が亡くなったことについて、日本商工会議所の三村会頭がコメントを発表しました。

この中で、三村会頭は「わが国の産業政策の数々の分野に『中小企業』や『地域』の視点を盛り込む端緒を切り開くなど、中小企業の活力向上に果たされた役割は大きい。温かいお人柄で強いリーダーシップを発揮された立石さんには、今後もさらにご活躍いただきたかっただけに感染が拡大し続ける新型コロナウイルスの犠牲者のお一人となってしまったことは誠に残念でならない」としています。