臨時休校 子どもの相談増加「親がよく怒るように」も

臨時休校 子どもの相談増加「親がよく怒るように」も
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新型コロナウイルスの感染拡大で学校の臨時休校が続く中、「友達と会えず話せない」とか「親がよく怒るようになった」といった子どもたちからの相談が支援団体に相次いで寄せられています。
18歳までの子どもからの悩み相談を電話などで受け付けている「チャイルドライン」によりますと、学校の臨時休校が始まった先月、子どもたちから寄せられた相談電話は1万5378件と去年の同じ月を400件上回りました。

今月に入ってからは感染防止のため、ふだんよりも回線数を減らして対応していますが、それでも半月で5000件を超える相談が寄せられているということです。

相談からは臨時休校や外出自粛が続く中、子どもたちの精神的なストレスが大きくなっていることがうかがわれ、「突然の休校でテストもなくなり将来のことが不安だ」といった学業面での不安や、「友達と会えず話せない」といった人間関係の悩み、それに家族と過ごす時間が増え、「親がよく怒るようになった」といった家族関係についてのものも多く寄せられているということです。

チャイルドライン支援センターの高橋弘恵専務理事は「大人が子どもに言うことを聞かせるというのではなく、大人も子どももこの事態をどう乗り越えていくか一緒に考えていくことで、子どもは今の状況を受け止め、安心感を得ることができるのではないか」と話しています。