新型コロナウイルスの感染が富山県内でも拡大する中、石井知事は県内の事業者に対する「休業要請」を今週にも行う方向で検討を進めていることを明らかにしました。

石井知事は、県内の感染者が１週間で２倍以上となり感染経路が分からないケースが増えているとして「休業要請に踏み切らざるをえない状況に入っている」と述べました。

要請の対象や協力金などについては他県の状況を参考にしつつ、県内の市町村と相談して決めたいとしたうえで、今週には休業要請を行いたいとしています。

医療体制を維持するため、県は、軽症の患者などにはホテルなどの宿泊施設で療養してもらう方針で、現在借り上げる宿泊施設を募集していますが、今後速やかに審査を行ったうえで、今月25日にも患者の受け入れを始める方向で調整を進めているということです。

県は宿泊施設に収容する人数については200人ほどを想定していて、今月20日までにおよそ10の施設から応募があったということです。

石井知事は「新型コロナウイルスに打ち勝つために事業者には休業要請をするとともに、県民には県内外への外出自粛や『３つの密』を回避する行動などを改めて強くお願いしたい」と述べました。