感染疑い患者 複数の病院が「受け入れ困難」 今月1300件余

感染疑い患者 複数の病院が「受け入れ困難」 今月1300件余
新型コロナウイルスに感染した疑いがある患者の救急搬送が受け入れられないケースが相次いでいる問題で、東京都内では今月に入ってから18日までの間に1300件余りで、受け入れが困難な状況だとして複数の病院から断られていることがわかりました。すでに先月の件数を上回ったということです。
東京都によりますと、感染の疑いがある患者の受け入れ先を探す際、5か所以上の病院に受け入れが困難な状況だとして断られたり、20分以上搬送先が決まらなかったりしたケースが今月1日から18日までの間におよそ1390件に上っていることがわかりました。

先月1か月の件数は931件ですでにこの件数を上回ったことになり、平常時は1日に20件程度のためそれと比べるとおよそ4倍になっているということです。

中には感染の疑いがある患者を搬送しようとした際に、およそ110か所の医療機関から受け入れを断られるなどしたケースもあったということです。

こうした事態を受けて東京都と都の医師会は、感染の疑いがある患者はいったん帰国者・接触者外来がある病院に搬送し、そこでPCR検査を行ったうえで、陽性と陰性とで搬送する病院を仕分けることで現状を改善できないか検討を進めているということです。