厚労相 G20保健相会合 新型コロナ治療薬開発など連携呼びかけ

厚労相 G20保健相会合 新型コロナ治療薬開発など連携呼びかけ
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新型コロナウイルスの感染が世界各地で拡大する中、日本時間の19日夜、G20の保健相会合がテレビ会議形式で行われました。加藤厚生労働大臣は「ウイルスに国境はなく、G20が世界をリードしていくことが重要だ」と述べ、連携を呼びかけました。
G20の保健相会合は、議長国のサウジアラビアで開かれる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、テレビ会議形式で行われ、日本からは加藤厚生労働大臣が参加しました。

日本時間の19日夜9時ごろから3時間余り続いた会議で、加藤大臣は、「新型コロナウイルスが急激に広まり、世界は大きく変わった。ウイルスに国境はなく、世界中の国々がこの問題に必死に取り組む中、G20が世界をリードしていくことが重要だ」と述べ、医療体制の整備や治療薬・ワクチンの開発に向け、G20の連携を呼びかけました。

また、加藤大臣は、日本では、先週、緊急事態宣言を全国に出し、「密閉・密集・密接」の3つの密を避けることや人と人との接触機会の削減に取り組んでいることなどを説明しました。

会議では、WHO=世界保健機関も参加して、さらなる感染拡大に備えた対応などをめぐって意見が交わされました。

WHO事務局長「 医療制度がぜい弱な国への支援滞らないよう」

G20の保健相会合に出席したWHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることについて「アフリカなどでは、必要な物資の供給が危機的なほど足りておらず、人々に行き渡らせることもできていない。必要な物資の製造を増やして公平に分配するとともに、医療従事者や感染者を危険にさらさないためにも貿易障害を取り除いてほしい」と述べ、G20の各国に対してアフリカをはじめとする医療制度がぜい弱な国への支援や資金の拠出が滞らないよう呼びかけました。