イスラエル 経済活動 段階的に再開へ 新型コロナウイルス

イスラエル 経済活動 段階的に再開へ 新型コロナウイルス
イスラエルのネタニヤフ首相は、国内の新型コロナウイルスの感染状況が改善に向かっているとして大幅に制限してきた経済活動を19日から段階的に再開する方針を明らかにしました。
人口800万人余りのイスラエルは、感染者が1万3000人以上、死者は160人以上に上っていますが、最近になって1日に回復した人の数が新たな感染者の数を上回るなど、改善傾向も見られます。

これを受けてネタニヤフ首相は18日夜、記者会見し「今後は段階的に責任ある方法で規制を緩和していく」と述べ、第1段階として19日から経済活動の一部再開を認める内容を発表しました。

具体的には民間企業が出勤させてもよい従業員の割合を現在の15%から30%に引き上げ、小規模な商店や電化製品の店については営業の再開を認めるとしています。ただショッピングモールや市場は閉鎖を続け、学校や大学も引き続き休校となります。

ネタニヤフ首相は今後の方針について2週間後に国内の感染状況を改めて確認し、改善傾向が続いていれば経済活動を再開する範囲をさらに拡大するとしていますが、反対に悪化した場合は、厳しい制限措置を復活させるとして、国民に対し感染対策を怠らず、責任ある行動を呼びかけました。