里帰り出産断念 都内の施設をウェブで公開 新型コロナ

里帰り出産断念 都内の施設をウェブで公開 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大で、移動することで感染のリスクがあることから里帰り出産を断念する妊婦が出ていることを受け、東京の産婦人科医の団体は、東京都内で出産に対応できる施設のリストをウェブサイトで公開しました。
産婦人科の専門医などで作る東京産婦人科医会によりますと、今月7日に東京など7都府県を対象に緊急事態宣言が出されて以降、里帰り出産を断念した妊婦から、都内で出産を予約できる施設が見つからないという声が上がっているということです。

このため医会は、東京都内の医療機関にアンケートを行ってまとめた、妊娠の週数にかかわらず、出産に対応できる施設のリストを17日、ウェブサイトで公開しました。

リストには合わせて123の施設が地域ごとに掲載され、ハイリスクの出産を受け入れられるかどうかも記されています。

妊婦は、海外からの報告では、新型コロナウイルスに感染した場合に重症化する割合は低い一方、移動することで感染したり、周りに感染を広げたりするリスクが高まるため、日本産婦人科学会などは急な里帰り出産を避けるよう呼びかけています。

医会の監事で、日本医科大学多摩永山病院の中井章人院長は「感染拡大のリスクを避けようとして、里帰り出産を断念した妊婦を救いたい。かかりつけの医師と相談し、リストを参考にして受診をしてもらいたい」と話しています。
URLは、www.taog.gr.jp です。