米 新型コロナでこん睡状態で出産の女性 2週間後に意識戻る

米 新型コロナでこん睡状態で出産の女性 2週間後に意識戻る
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アメリカで妊娠中に新型コロナウイルスに感染し、こん睡状態のまま出産した女性がおよそ2週間後に意識を取り戻し、医師や看護師たちの温かい拍手に囲まれながら初めてわが子と対面しました。
アメリカで新型コロナウイルスの感染者が最も多い東部ニューヨーク州で、妊娠中に新型コロナウイルスに感染した36歳の女性が呼吸困難となり、集中治療室に運び込まれました。

女性は妊娠9か月で、今月3日、人工呼吸器をつけてこん睡状態のまま、帝王切開の手術を受け、無事、男の子を出産しました。

女性は出産後もこん睡状態が続いていましたが、懸命の治療の結果、およそ2週間後に意識を取り戻しました。

そして、今月15日、車いすに乗った女性が夫から息子をそっと受け取り、初めてわが子と対面して腕に抱くと、その様子を見守っていた医師や看護師たちから拍手や歓声が沸き起こりました。

息子はウイルス検査の結果、陰性だったということです。

女性が入院していた病院の産婦人科の医師は、現地メディアに対し、「人工呼吸器を装着した患者の多くが助からない中、女性が意識を取り戻しただけでなく、赤ちゃんを抱くことができたという事実は新型コロナウイルスと闘っている患者たちに大きな希望を与えてくれました」と話していました。