緊急事態宣言拡大 デパート各社 休業の動き広がる

緊急事態宣言拡大 デパート各社 休業の動き広がる
緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受けて、全国に店舗を展開するデパートは、原則として食品フロアを除いて休業を決めたところが多くなっています。
(そごう・西武)
東京、神奈川、兵庫などの9店では、衣料品などのフロアを休業し食品フロアのみ営業していましたが、18日からは全国の15店すべてで食品フロアのみの営業とします。

(三越伊勢丹)
東京や福岡などの11店で全館休業もしくは食品フロアのみ営業していましたが、18日から静岡伊勢丹、広島三越、松山三越では食品フロアのみの営業、高松三越では全館で休業とします。
また20日からは、新潟伊勢丹で食品フロアのみの営業となります。
札幌三越と丸井今井札幌本店は18日と19日は全館で休業とし、来週からの営業は18日以降に決めるとしています。

(大丸・松坂屋)
東京、大阪、福岡などの12店で全館休業もしくは食品フロアのみ営業していましたが、18日からは高知大丸が全館休業、松坂屋静岡店は食品フロアのみの営業、19日からは大丸札幌店が土日は全館休業、平日は食品フロアのみの営業とします。

(高島屋)
18日から岡山高島屋を除く全国の15店で食品フロアのみの営業とし、岡山の店では営業時間を短縮して営業を続けます。

(パルコ)
18日から全国17店で一部の食品フロアなどを除き休業します。

大手スーパーは原則営業継続

緊急事態宣言が全国に拡大されましたが、大手のスーパーは原則として営業を続けます。

このうち、
▽イオンでは、総合スーパーは原則、営業します。
ショッピングセンターのイオンモールでは、食料品などを扱うスーパーは通常どおり営業し、専門店は当面、臨時休業します。

▽イトーヨーカ堂は、通常より時間を短縮して営業します。
ショッピングセンターのアリオでは、食料品などを扱うスーパーは営業し、専門店は一部を除いて休業します。

▽西友は一部を除いて、通常どおりの営業を続けることにしています。

各社によりますと、外出の自粛や在宅勤務などで自宅で過ごす機会が増えたことなどから、多くの人がスーパーを訪れているということで、感染予防策をとりながら、営業をどう継続させていくかが課題になっています。

外食チェーン 時短営業の地域拡大

〈ゼンショーホールディングス〉(すき家 はま寿司など約4600店舗運営)
すでに東京と神奈川の全店舗で営業を夜8時までに短縮しているほか、自治体からの要請を踏まえ、そのほかの地域でも営業時間を短縮し、それ以外の時間では持ち帰りや宅配を行う方針です。

〈すかいらーくホールディングス〉(ガストやジョナサンなど運営)
すでに緊急事態宣言が出ていた7都府県に加えて、17日から愛知で、18日からは全国で、原則として営業を夜8時までに短縮することを決めました。
持ち帰りや宅配サービスは店舗によって夜8時以降も行うとしています。

〈デニーズ〉
すでに営業時間を短縮している東京、神奈川、大阪、兵庫、千葉の店舗に加えて、17日からは愛知と埼玉の店舗を、18日からは岐阜の店舗についても営業時間を短縮するほか、アルコールの提供時間を短縮する店もあります。

〈マクドナルド〉
全国およそ2900店舗について自治体からの要請を踏まえて営業時間の短縮などを検討することにしています。

〈スターバックス〉
全国およそ1530店舗のうち7都府県はすでに原則、休業しています。
このほか愛知、京都、広島、石川、福井、岐阜の6府県では17日から順次、店内の客席での営業をやめて持ち帰りとドライブスルーとし営業時間も夜7時までに短縮します。
そのほかの地域は、店内の座席の距離を離して夜7時まで営業する方針です。

コンビニ

セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソンは原則として営業を続けますが、それぞれの店舗の状況に応じてオーナーと相談して休業したり営業時間を短縮したりする場合もあるとしています。

コンビニの店舗では、引き続きレジ待ちの客どうしが間隔をあけて並ぶように促す表示や、レジのカウンターへの透明な仕切りの設置のほか、入り口のドアを開放しての換気や、トレーを使った現金の受け渡しなどといった感染拡大の防止に向けた対策を進めていくことにしています。