“コロナ感染者が来た” デマ騒ぎに飲食店は大きな不安 福島

“コロナ感染者が来た” デマ騒ぎに飲食店は大きな不安 福島
今月初め、福島市の飲食店に「新型コロナウイルスに感染した人が訪れた」という誤った情報が流され、店側が打ち消しに追われる事態になりました。客足が落ち込む中でのデマの騒ぎに飲食店は大きな不安を感じています。
福島市で初めて新型コロナウイルスの感染確認が発表された翌日の今月1日、福島市中心部で飲食店を営む桃井優吉社長は知人から電話で、「店に感染者が来て飲み食いしていった、という話が広がっている」と知らされました。

桃井さんには覚えがなく、保健所からの連絡などもなかったことからデマだと伝えましたが、その後も同様の電話が相次ぎました。

誤った情報が広がった理由について桃井さんは、感染者の発表当日、アルバイトで働く高校生や大学生への配慮から、店を臨時休業にしていたことから関連を疑われたのではないかと考えています。

店のSNSを通じて事実無根と訴えましたが、いまも時折、真偽を尋ねられることがあり、影響が残っていると感じているということです。

ただでさえ客足が落ち込む中で起きたデマの騒ぎに桃井さんは「短時間で一気に広まり、それだけコロナの情報に興味があるのだなと感じた。誤解は完全には払拭(ふっしょく)されていないが、徐々に理解してもらうしかない」と話しています。

専門家「いったん拡散した情報は食い止められない」

誤った情報が広がるメカニズムに詳しい福島大学の筒井雄二教授は「人は、社会不安が非常に強いような状況では自分たちの知っている断片的な情報や不確かな知識を寄せ集めて、あいまいな情報を解釈したり埋め合わせたりしようとする。その過程で正しくない情報が出来上がって流言になるが、いったん拡散した情報はなかなか食い止められないと知っておくべきだ」と話しています。