外国人労働者をチャーター機で 移動制限受け 英の農場経営者

外国人労働者をチャーター機で 移動制限受け 英の農場経営者
新型コロナウイルス対策で人の移動が制限されるなか、イギリスの農場経営者らは、みずから航空機をチャーターして、農作物の収穫を担う外国人労働者を連れてくる取り組みを始めました。
地元メディアなどによりますと、イギリスでは、毎年3月から12月ごろにかけて、野菜や果物の収穫のために、およそ7万人の人手が必要とされ、その多くを東ヨーロッパ出身の外国人が担ってきました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、各国が人の移動を制限するなか、イギリスの農場経営者らは、人手不足で農作物を収穫できないなどとして、みずから航空機をチャーターして外国人労働者を連れてくる取り組みを始めています。

16日には、東ヨーロッパのルーマニアから、およそ150人の労働者がロンドンの空港に到着しました。

労働者たちは、感染を防ぐために一定の距離を保ちながら検査を受け、もし、発熱などの症状が確認された場合は隔離されるということです。

このチャーター機を運航する会社は、6月にかけて、イギリスへ合わせて6便運航する予定だということです。

農業に携わる外国人をめぐっては、日本でも、およそ1900人の外国人技能実習生の来日の見込みが立たず、生産現場への影響が懸念されています。