プロ野球 5月中の開幕断念 交流戦すべて中止に

プロ野球 5月中の開幕断念 交流戦すべて中止に
プロ野球は17日、12球団の代表者による会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、来月中のシーズン開幕を断念し、交流戦をすべて中止することを決めました。
プロ野球12球団の代表者は17日午後、ウェブ会議を開き、開幕を延期している今シーズンの日程について意見を交わしました。

会議では、政府からすべての都道府県に緊急事態宣言が出されるなど、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない厳しい状況を受け、来月中のシーズン開幕を断念したうえで、来月26日から6月14日まで予定していた交流戦の全108試合を中止することを決めました。

セ・リーグとパ・リーグのチームがリーグの垣根を越えて対戦する交流戦は平成17年に始まり、中止となるのは16年目で初めてです。

交流戦は1チーム18試合が組まれていて、中止が決まったことでことしのレギュラーシーズンの1チーム当たりの試合数は当初の143試合から125試合以下に減ることになりました。

また開幕日については6月中を目指し、今月下旬から来月上旬までに改めて会議を開き、決める方針を確認しました。

斉藤惇コミッショナーは、会見で「交流戦を見送るというのは重たい決断だ。ある程度、シーズンの試合数を削らざるをえない。心待ちにしていた多くのファンには大変申し訳なく思う」と話していました。

5月6日までは選手の自主練習にとどめる方針

17日のプロ野球12球団の代表者による会議では、全都道府県に緊急事態宣言が出されている来月6日までは、全チームが練習試合や全体練習を行わず、選手の自主練習にとどめる方針を決めました。

また、7月19日と20日に予定されているオールスターゲームについては、議論されなかったということで、斉藤惇コミッショナーは「今のところ、ギリギリできたらと思う」と話しました。

また、試合数が減ることに伴って、選手の年俸の減額をプロ野球選手会に要請するかどうかについて、斉藤コミッショナーは「そういう話は全く出ていない。そういうことになるかどうかも、私のほうで勝手に推測して言うことはできない」と話していました。