緊急事態宣言拡大 道後温泉本館 あすから休館 愛媛 松山

緊急事態宣言拡大 道後温泉本館 あすから休館 愛媛 松山
緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを受けて、国の重要文化財に指定されている愛媛県松山市の観光名所「道後温泉本館」は、18日から臨時休館することを決めました。
道後温泉本館は明治27年に建てられた公衆浴場で、年間70万人以上が訪れる松山市の観光名所として知られ、国の重要文化財に指定されています。

新型コロナウイルスの感染拡大後も、温泉街のにぎわいの中心として営業を続けてきましたが、施設を管理する松山市は、政府が16日、「緊急事態宣言」の対象地域を全国に拡大することを決めたことを受けて、18日から来月6日まで臨時休館とすることを決めました。

道後温泉本館が長期間、休館するのは、工事に伴う一時的ものを除けば、昭和21年の「昭和南海地震」でお湯の供給が止まり、およそ3か月、休館して以来、73年ぶりだといことです。

道後温泉では、本館に加え、3年前に開業した「別館 飛鳥乃湯泉」や、足湯のある「空の散歩道」など、松山市が管理する周辺施設も同じく休館となることが決まり、新型コロナウイルスの感染拡大で客足が大きく落ち込んでいた地域の観光業にとって、さらなる影響の拡大が懸念されます。