イギリス 外出制限を3週間延長 死者1万3000人超 新型コロナ

イギリス 外出制限を3週間延長 死者1万3000人超 新型コロナ
イギリスでは、新型コロナウイルスへの感染で亡くなった人が1万3000人を超えて依然として深刻な状況が続いていることから、政府は、先月から続く厳しい外出制限の措置を少なくとも今後3週間延長することを決めました。
イギリスでは、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと、先月23日から、違反した場合には罰金も科す厳しい外出制限の措置などを続けてきました。

しかし16日には、ウイルスに感染した人が10万人を超え、亡くなった人は1日で800人以上増えて1万3729人に上っています。

こうした状況を受けて、療養中のジョンソン首相に代わって職務を行うラーブ外相は16日、外出制限によって一定の効果が出ているとしたものの、緩めるにはまだ早いとして、この措置を少なくとも今後3週間延長すると発表しました。

ラーブ外相は「緩和するのが早すぎれば、これまでの犠牲がむだになってしまう。そして再び厳しい措置を取る結果をなりかねない」などと述べ、国民に理解を求めました。

また今後、現在の外出制限を緩和する具体的なスケジュールなどについては明らかにしませんでした。依然として深刻な状態が続くイギリスでは、医療現場で防護服が不足し医師や看護師から不安の声が上がっているほか、病院や高齢者施設での感染拡大も大きな課題となっています。