中国“武漢の研究所 新型コロナ発生源”の見方を改めて否定

中国“武漢の研究所 新型コロナ発生源”の見方を改めて否定
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アメリカのトランプ大統領は新型コロナウイルスの発生源に関して、中国の武漢にある研究所から広まった可能性を伝えたメディアの報道を巡り、政府として調査していると明らかにしました。一方、中国外務省は専門家が科学的根拠はないとしているとして、改めて否定しています。
アメリカのFOXニュースは15日、新型コロナウイルスがどこから広まったのかに関して、複数の情報源の話として、当初、指摘されていた湖北省武漢にある海鮮市場ではなく、コウモリのコロナウイルスの研究で知られている中国科学院の「武漢ウイルス研究所」の可能性が高まっていると報じました。

この報道を巡ってトランプ大統領は15日、「われわれはもっと多くの話を聞いているが、徹底的に調査している」と述べ、政府として調査していることを明らかにしました。

またアメリカ軍制服組のトップ、ミリー統合参謀本部議長は「多くの情報を集めて分析しているが、結論は出ていない」としています。

一方、中国外務省の趙立堅報道官は16日の記者会見で「WHO=世界保健機関も新型コロナウイルスが実験室でつくられたとする証拠は何もないと何度も表明している。世界各国の著名な医学専門家もウイルスが実験室から流出したとする情報は科学的な根拠が全くないと言っている」と述べて、改めて否定しました。

そのうえで発生源については「科学者や医学専門家が研究すべきことだ」と述べて、政治的な問題にすべきでないという考えを強調しました。