沖縄で初の死者 感染は計94人に 新型コロナウイルス

沖縄で初の死者 感染は計94人に 新型コロナウイルス
沖縄県の玉城知事は、新型コロナウイルスに感染し、医療機関で治療を続けていた70代の患者が、15日死亡したと発表しました。沖縄県内で確認された感染者が死亡したのは初めてです。また新たに男女8人の感染が確認され、沖縄県内で感染が確認されたのはこれで94人となりました。
玉城知事は、16日正午から緊急の記者会見を開き、新型コロナウイルスに感染し、医療機関で治療を続けていた感染者が15日午後、死亡したと発表しました。

亡くなったのは、集中治療室で治療を受けていた70代の患者で、沖縄県内で確認された感染者が死亡したのは初めてです。

玉城知事は「お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げる。医療提供体制の一層の強化など、全力で取り組む中でのことで、大変、重く受け止めている。これ以上の感染拡大を食い止めるため、なお一層の努力が必要だと考えている」と述べました。

また県は、県内で新たに20代から60代までの男女8人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと16日発表しました。

8人はいずれも重症ではなく、那覇市在住が4人、豊見城市、名護市、石垣市、中部保健所管内在住がそれぞれ1人だということです。

このうち、石垣市で感染が確認された20代の男性は、今月13日に感染が確認された石垣市の男性が勤務するバーの同僚だということです。

8人のうち2人は、現時点で感染経路がわかっていません。

沖縄県内で感染が確認されたのはこれで94人となりました。

一方、病床がひっ迫していることから、那覇市久米のホテル「東横INN那覇旭橋駅前」が17日から、軽症の患者を受け入れることになりました。

当面50人程度を受け入れ、2週間滞在してもらうことにしていて、医療従事者が2人から3人常駐し、対応にあたるということです。