米メディア“武漢の研究所 新型コロナ発生源か” 米政府も調査

米メディア“武漢の研究所 新型コロナ発生源か” 米政府も調査
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アメリカのトランプ大統領は、一部のメディアが、新型コロナウイルスは中国の武漢にある研究所から広まった可能性があると報じたことについて「われわれは徹底的な調査を行っている」と述べ、調査を進めていることを明らかにしました。一方、中国政府は、武漢の研究所が発生源だとする見方を否定しています。
アメリカのFOXニュースは、15日、新型コロナウイルスがどこから広まったのかについて、複数の情報源の話として、当初、指摘されていた湖北省武漢にある海鮮市場ではなく、コウモリのコロナウイルスの研究で以前から知られる、中国科学院の「武漢ウイルス研究所」の可能性が高まっていると報じました。

また、アメリカの新聞ワシントン・ポストは、14日、この研究所について、アメリカの外交官が2年前に視察し、コロナウイルス研究の危険性や安全面の不十分な体制を警告する公電を送っていたと伝えました。

そのうえで、今回のウイルスが人工的に作られた生物兵器である可能性は低いものの、あやまって広まった可能性があると指摘するとともに、トランプ政権の中ではこの研究所か、同じようにコウモリのコロナウイルスを研究している「武漢市疾病予防センター」の研究所が、発生源として疑われていると報じました。

これについて、アメリカ軍制服組のトップ、ミリー統合参謀本部議長は記者会見で「多くの情報を集めて分析しているが、結論は出ていない」と述べたほか、トランプ大統領は15日、「われわれは徹底的な調査を行っている」と述べ、調査を進めていることを明らかにしました。

一方、中国政府は武漢の研究所が発生源だとする見方を否定しています。