米大リーグ 「ジャッキー・ロビンソンデー」 ネットで継続

米大リーグ 「ジャッキー・ロビンソンデー」 ネットで継続
新型コロナウイルスの感染拡大により、シーズン開幕を見通せない大リーグで15日、1947年の同じ日に黒人として初めて大リーグでデビューし、人種差別の撤廃に努めたジャッキー・ロビンソンさんの偉業をたたえるイベントがインターネットなどを活用して行われました。
ジャッキー・ロビンソンさんは1947年4月15日に、現在のドジャースの前身になるブルックリン・ドジャースで黒人として初めて、大リーグデビューを果たして白人以外の選手がプレーする最初の道を作ったほか、その後も人種差別の撤廃を訴え続けました。

デビューした4月15日は「ジャッキー・ロビンソンデー」としてすべての球団の選手がロビンソンさんの背番号だった「42」をつけてプレーするなどして偉業をたたえていますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で試合が行われていないことから、球団や選手たちがインターネット上に動画を出すなどして、イベントを継続させました。

おととし、アメリカンリーグのMVPに輝いた外野手のムーキー・ベッツ選手はドジャースが作成した動画に登場し、「ジャッキーは自分やほかの黒人選手がプレーする道を作ってくれた。それを決して忘れない」と述べました。

また、サイ・ヤング賞を獲得しているドジャースのデビッド・プライス投手は同じ動画の中で、「彼と同じユニフォームを着ていることを本当に誇りに思う。彼と同じようにプレーしようとするアフリカ系アメリカ人への道を開いてくれたことに本当に感謝している」とたたえました。

このほか、マリナーズやマーリンズは選手などがロビンソンさんについてネット上で語り合うイベントを配信するなど、多くの球団が感染防止のために試合が行えないなかでも、ジャッキー・ロビンソンデーを継続させました。