フランス軍 空母や護衛艦で668人の感染確認 新型コロナ

フランス軍 空母や護衛艦で668人の感染確認 新型コロナ
新型コロナウイルスへの感染が相次いで明らかになったフランス軍の空母や護衛艦などでは、これまでに合わせて668人の乗組員の感染が確認されました。このうち31人が入院し、1人が集中治療室で治療を受けています。
大西洋を航行していたフランス軍の主力の原子力空母、「シャルル・ドゴール」では、今月上旬、乗組員およそ40人に新型コロナウイルスに感染したとみられる症状が確認され、フランス国防省は空母や護衛艦などの乗組員について検査を行っています。

国防省は15日、これまでに空母の乗組員を中心に1767人について検査を行い、668人の感染を確認したと発表しました。

このうち31人が軍の病院に入院し、1人は集中治療室で治療を受けているということです。

また、検査を受けたうちの3割はまだ結果が出ておらず、感染者が今後さらに増える可能性もあります。

国防省によりますと、空母は護衛艦などとともに、ことし1月にフランス南部の母港トゥーロンを出港し、シリアやイラクで行っている対テロ作戦や大西洋でのアメリカ軍などとの演習に参加していました。

母港を出たあと、先月半ばにフランス西部の軍港に寄港しましたが、それ以降はほかの港に立ち寄っておらず、乗組員がどのような経路で感染したのかは明らかになっていません。

空母は帰任の時期を早めてすでに今月13日に母港に戻っていて、国防省は消毒作業を行うとともに感染経路について調査を進めています。