ノートルダム大聖堂火災 仏大統領 改めて「5年以内の再建を」

ノートルダム大聖堂火災 仏大統領 改めて「5年以内の再建を」
850年の歴史を持つ、フランスのノートルダム大聖堂の火災から15日で1年となりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、修復工事の中断を余儀なくされる中、マクロン大統領は改めて、5年以内の再建を目指す考えを示しました。
世界遺産に登録されているフランス・パリのノートルダム大聖堂では、去年4月、大規模な火災が発生し、高さ90メートル余りのせん塔や屋根の大部分が崩れ落ちました。

大聖堂では現在、修復工事のための足場が組まれ、これまで工事が行われてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で先月16日から、中断しています。

マクロン大統領は、火災から1年となった15日、ビデオで声明を発表し、「約束したように、5年以内に大聖堂を再建する。遅れを取り戻すために全力を尽くす」と述べ、改めて5年以内の再建を目指す考えを示しました。

大聖堂の再建に向けた工事は、これまでにも悪天候の影響などで何度も中断を余儀なくされてきましたが、感染拡大の影響による今回の工事の中断は少なくとも来月半ばまでの2か月間に及ぶと想定されています。

再建事業の責任者は、作業を行う人を感染から守る対策が整いしだい工事を再開する考えを示していて、火災から5年となる2024年4月に大聖堂でミサを行うという目標を実現したいとしています。