横浜市 IR実施方針の公表延期 新型コロナウイルス

横浜市 IR実施方針の公表延期 新型コロナウイルス
カジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致を進める横浜市は、新型コロナウイルスの影響で、市の準備作業が遅れる可能性があるとして、ことし6月に予定していた実施方針などの公表を2か月、延期することを決めました。
横浜市は、横浜港の山下ふ頭にカジノを含むIRの誘致を進めていて、ことし6月に事業者の公募条件などを盛り込んだ実施方針などを公表する予定でした。

市によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大によって、今後、職員の業務に影響が出て準備作業が遅れる可能性があるということで、公表する時期をことし8月に延期することを決めたということです。

ただ、来年1月から7月とされている国への申請期間は今のところ変更がないことから市では、事業者の公募や市議会での議決については、申請期間に間に合うように作業を進めるとしています。

市では去年12月から市長が参加する説明会を開いていますが、新型コロナウイルスの影響で18のうち6つの区で開催が延期されたままとなっています。

林文子市長は15日の記者会見で、「準備期間は短くなるが国が申請時期の方針を変えない以上は、その期間で手をあげられるように工夫していく」と述べました。

また、市民向けの説明会については、開催が難しい場合には動画の配信などの方法も検討していく考えを示唆しました。