Jリーグ 融資の特例措置を承認 クラブの資金繰り支援

Jリーグ 融資の特例措置を承認 クラブの資金繰り支援
サッカーJリーグは新型コロナウイルスの感染拡大で資金繰りが厳しくなったクラブを対象に、返済期間の条件などを緩和した融資の特例措置を設けることを15日開かれた臨時の理事会で承認しました。
Jリーグは新型コロナウイルスの感染拡大で、今月下旬から段階的な再開を目指していた公式戦の日程が白紙となり、中断が長引くことで各クラブの経営面の悪化が懸念されています。

こうした中、Jリーグは15日、ウェブ上で臨時の理事会を開き、資金繰りが厳しくなったクラブを対象に、返済期間の条件などを緩和した融資の特別措置を設けることを承認しました。

具体的には新型コロナウイルスの影響と認められた場合、J1のクラブには3億5000万円、J2のクラブには1億5000万円、J3のクラブには3000万円を上限に融資し、おおむね1年としていた返済の期間を3年に延ばすほか、担保も必要としないということです。

さらに通常、リーグから融資を受けた時、勝ち点を10ポイント減らす制裁も行わないということです。

また、Jリーグへの参加資格となるクラブライセンスについて、債務超過や3年連続の赤字などが出ても取り消しや制裁の対象にしないことを決めました。

Jリーグによりますと、現時点でリーグに対して融資の申請をしてきたクラブはないということです。

一方、6月、7月、そして8月以降と3つの再開時期が検討されている公式戦についてJリーグの村井満チェアマンは、「日程は確定していないが、さまざまな意見交換をしている。6月以降の再開となると調整が必要になる。本来、試合を行わない日本代表の試合がある週にJリーグの試合を行うことも考えないといけないし、日本サッカー協会とも協議しながら、天皇杯やJリーグカップの日程の圧縮など臨機応変に対応していくことになる」と話しました。