重症感染者の病棟で働く看護師が感染 患者の治療は継続 神戸

重症感染者の病棟で働く看護師が感染 患者の治療は継続 神戸
患者や医療スタッフの新型コロナウイルスへの感染が相次いでいる神戸市にある感染症指定医療機関で、重症の感染者の病棟で働いていた看護師の感染が新たに確認されました。病院は、この病棟の看護師など17人について新たに自宅待機にしましたが、重症の感染者の治療は継続することにしています。
神戸市立医療センター中央市民病院では、患者や医療スタッフの新型コロナウイルスへの感染が相次いでいますが、これまでに感染が確認された看護師は、いずれも新型コロナウイルスの感染者のうち軽症の人の治療を担当していました。

このため病院は軽症者用の病棟のスタッフおよそ120人を自宅待機にして、軽症の感染者の受け入れは取りやめています。

こうした中、重症の感染者の病棟で働いていた20代の女性看護師が感染していることが新たに確認されました。

病院は「重症の人の病棟でも院内感染が広がっている可能性がある」としてこの病棟の看護師など17人についても新たに自宅待機にしましたが、感染症指定医療機関として重症の感染者の治療は継続することにしています。

病院の一安顕昭事務局長は「市民には迷惑をかけるが、保健所の指導のもと、1日も早い病院機能の回復を目指したい。また、重症の感染者の治療はわれわれが担うという姿勢は変えることはない」と話しています。