マスク不足に対応 P&Gが化粧品工場で生産へ 新型コロナ

マスク不足に対応 P&Gが化粧品工場で生産へ 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足が続いていることから、大手生活用品メーカーの「P&Gジャパン」は滋賀県にある化粧品工場を活用し、マスクの生産に乗り出すことになりました。
神戸市に本社がある「P&Gジャパン」は滋賀県野洲市にある工場で、ことし6月上旬からマスクの生産を始めると、15日発表しました。

この工場では化粧水や美容液などを生産していて、ちりやほこりを排除する「クリーンルーム」があり、そこにマスクを造る設備を新たに導入するということです。

この会社はこれまでマスクの生産は行っていませんでしたが、長年おむつを造ってきたことから、紙製品をつくる技術を応用してマスク造りを行うとしています。
生産量は検討中としています。

本社がある兵庫県などの自治体と連携しながら、医療機関をはじめマスクを必要とする施設に無償で供給するほか、洗剤や紙おむつなどの日用品を安定して生産するため自社の国内工場で使用することにしています。

「P&Gジャパン」は、「毎日の生活に必要なものが品薄とならないよう生産体制を整えるとともに、感染拡大を防ぐ一助となりたい」と話しています。