神奈川 新たに40人の感染確認 県内で計619人に 新型コロナ

神奈川 新たに40人の感染確認 県内で計619人に 新型コロナ
神奈川県内では、15日に県が発表した7人を含めて、これまでに40人の感染が新たに分かりました。
神奈川県は、居住している具体的な自治体を明かさないものの、10代から70代の男女7人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。

このうち平塚保健福祉事務所の管内で感染が確認された10代の男性は、川崎市の登戸郵便局で集配の業務を担当していたということです。

この男性は今月5日に発熱したため、いったん仕事を休んでいましたが、熱が下がったとして8日と9日は勤務していたということです。

ほかの7人のうち鎌倉保健福祉事務所管内の60代の男性が中等症ですが、あとの6人は軽症で、感染経路については7人のうち2人は同居する家族に感染者がいた一方、5人については分かっていないということです。

また、15日は横浜市が14人、川崎市が12人、藤沢市が4人、横須賀市が2人、茅ヶ崎市が1人の新たな感染を発表していて、県の発表分と合わせて40人が感染し、NHKのまとめでは、県内で感染が確認されたのは619人となっています。

感染は20代30代に多い

一方、14日までに県や県内の自治体が発表した感染者はNHKのまとめで579人となっていて、年代別には10歳未満が8人、10代が10人、20代が97人、30代が97人、40代が102人、50代が105人、60代が67人、70代が56人、80代が24人、90代以上が8人、それに年代不明が5人で50代以下が419人と全体の7割余りを占めています。

これを最新の県内の年代別人口と比較すると、20代が人口に占める割合はおよそ11%なのに対し、感染者に占める割合はおよそ17%、30代が人口に占める割合はおよそ12%なのに対し、感染者に占める割合は同様におよそ17%と、ほかの年代に比べて高い割合となりました。

また、県内にある3つの政令指定都市でみると、川崎市では129人の感染者のうち30代以下が58人と45%を占めていて、県内全体の平均と比べて若い世代の感染者が目立っています。

死亡は高齢者に集中

神奈川県内で新型コロナウイルスに感染し死亡が確認されたのは14日までに14人で、ほとんどが70代以上の高齢者です。中には当初症状が軽かったものの亡くなった人もいました。

神奈川県内では、ことし2月に死亡した80代の女性が新型コロナウイルスに感染していたことが国内で初めて確認されました。

これまでに死亡が確認された人は14人で、県が遺族の意向として性別や年代を明らかにしていない1人を除き70代が1人、80代が7人、90代が4人と12人が高齢者です。

また、もう1人はヨーロッパから旅行に来ていた30代の女性でした。

クラスターと呼ばれる患者の集団が発生した病院や、介護施設での感染者が死亡するケースが相次いでいて、80代の4人は相模原中央病院に入院していたことがあったほか、90代の男性は横浜市のグループホームの入居者でした。

また、容体が急変したことがうかがえるケースもあり、川崎市の80代の女性は市の発表では軽症とされていたほか、横浜市の90代の女性も当初は「会話は可能」とされていました。