東京 杉並区の病院が専用病棟開設 中等症まで対応 新型コロナ

東京 杉並区の病院が専用病棟開設 中等症まで対応 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大で、医療現場がひっ迫した状況になる中、東京 杉並区の病院は感染者の増加に対応するため、新たに専用病棟を開設しました。
東京 杉並区の基幹病院の一つ、荻窪病院では保健所から連絡を受けて、感染が疑われる患者の受け入れを行っています。

PCR検査の結果を待つ人や、軽症の患者のための病床はありましたが、感染者の拡大に加え、症状が悪化する患者が増えてきたため、新たに中等症程度までの患者が入院するための専用病棟を15日、開設しました。
専用病棟ではもともと入院していた、一般の患者を別の病棟に移すことで、個室を中心に10床を確保し、患者の増加に応じて20床まで増やすことにしています。

部屋には患者が自分で測定するための体温計や血圧計が置かれていて、病院のスタッフは各部屋に配置する端末を通じて患者とやり取りし、病棟を訪れる際には防護服などを着て対応するということです。

一方、症状が悪化した場合に備えて人工呼吸器を4台用意していますが、重症化する患者への対応に不安があるといいます。

荻窪病院の村井信二病院長は「人工心肺装置のECMOが必要になるような重症患者は、うちでは対応できないが、重症化した患者を指定病院に運ぼうとしても、どこもベッドがいっぱいで転院に時間がかかっているのが現状だ。高度な機能を持つ病院で素早く受け入れてもらえるような体制をつくってほしい」と話していました。