新型コロナ 軽症者などホテルへの移送始まる 埼玉

新型コロナ 軽症者などホテルへの移送始まる 埼玉
新型コロナウイルスの患者が増え、病床がひっ迫しているため、埼玉県はさいたま市内のホテルを、軽症の人などが一時的に療養する宿泊施設として借り上げ、15日から患者の移送を始めました。
埼玉県内では医療機関のベッドの確保が追いつかず、自宅待機となっている人が14日夕方の時点で、207人に上っています。

このため県は、さいたま市大宮区にある「アパホテルさいたま新都心駅北」を、軽症の患者の一時的な滞在施設として借り上げ、15日から患者を移し始めました。

移送には自衛隊のマイクロバスが使用され入院していた、未就学児を含む4人の患者が、防護服を着た県の職員に案内されホテルに入りました。

ホテルで過ごすのは退院に向けた検査を待っていたり、自宅で高齢者などと同居したりする軽症の患者などです。

県は220余りの部屋があるこのホテルの半分を借り、対象となる患者を順次移すことにしています。

埼玉県保健医療部の秋田大輔さんは「感染者が増えていて病院だけでは受け入れきれない部分もある。今回、軽症の人などをホテルで受け入れられたので、ひとまずは安心している」と話していました。