「従業員が感染」 SNSでデマ拡散 飲食店に被害 新型コロナ

「従業員が感染」 SNSでデマ拡散 飲食店に被害 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、三重県松阪市の飲食店は、「従業員が感染している」というデマがSNSで広がり、予約がキャンセルになるなどの被害を受けています。
松阪市にある中華料理店、「中国菜館明華」では、今月6日に店名を名指しされ、「従業員が新型コロナウイルスに感染している」といったうその情報が通信アプリのLINEなどで拡散し、この日の夜に入っていた予約がすべてキャンセルになりました。

さらにこれ以降、店には、「感染者が店にいるのか」などの電話が相次ぎ、これまで30人から40人ほどの来客があった昼の時間帯は、10人程度まで減っているということです。

店では営業妨害にあたるとして警察に被害届けを出すことを検討しています。

また松阪市は、店からの相談を受け、デマ情報への注意やデマと思われる情報の拡散を控えるよう市民に呼びかけています。

常連客の男性は、「心配になって来ました。今は外出を控えているのでできることは限られていますが、変なうわさには惑わされないようにしたい」と話していました。

店主の妻の陳小燕さんは、「デマが拡散して怒っています。売り上げも落ちていますが、お客さんが『大丈夫ですか頑張って』と言ってくれるのでこれからも頑張りたい」と話していました。