クルーズ船寄港 年間予定の3分の1超キャンセル 横浜港

クルーズ船寄港 年間予定の3分の1超キャンセル 横浜港
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、横浜港へのクルーズ船の寄港が年間予定の3分の1を超える93回分キャンセルされたことがわかりました。クルーズ船の寄港は1回で数億円の経済効果が見込まれるということで、観光への影響の長期化が懸念されています。
横浜市は横浜港を東アジアのクルーズ船の発着拠点にしたいと、東京オリンピック・パラリンピックを前に新たなターミナルを相次いで整備して受け入れの拡大を進め、去年の大型連休中には国内初の大型クルーズ船4隻の同時着岸が実現しました。

しかし横浜港に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で集団感染が起きるなど、新型コロナウイルスの感染拡大により、横浜港ではことし2月から10月にかけすでに93回分の寄港がキャンセルされたことがわかりました。1年間に予定されている寄港の3分の1を超えるということです。

この中では、大型連休中に国内で初めて6隻同時に着岸する予定だったクルーズ船もすべて含まれるということです。

市によりますとクルーズ船の乗客は市内を観光することなどから、1回の寄港で数億円規模の経済効果が期待されるということで、寄港の取りやめが相次ぐ中、観光産業に与える影響の長期化が懸念されています。