ルノー 武漢の合弁事業から撤退

ルノー 武漢の合弁事業から撤退
フランスの自動車メーカー、ルノーは中国・武漢を生産拠点とする合弁事業から撤退すると明らかにしました。新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明な中国市場での戦略を見直し、成長が見込まれる電気自動車などに力を入れるためとしています。
ルノーは14日、自社ブランドの乗用車を生産してきた中国・武漢での合弁事業について株式のすべてを合弁相手の東風自動車に売却して撤退すると発表しました。

武漢で組み立てていた乗用車は以前から販売が低迷しており、新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明になっている中国の自動車市場での戦略の見直しに踏み切ったものです。

ルノーは、中国でこのほか、成長が見込まれる電気自動車や商用車の合弁事業も展開しており、今後は、これに力を入れるとともに、連合を組む日産自動車との協力関係をこれまで以上に生かしていきたいとしています。

ルノーを含め世界の自動車メーカーは感染拡大の影響で多くの生産拠点で稼働を止めていて、厳しい経営環境に置かれています。