トヨタなど欧州で一部生産再開の動き

トヨタなど欧州で一部生産再開の動き
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なヨーロッパでは自動車の生産がほぼ止まった状態が続いてきましたが、トヨタ自動車が来週、フランスやポーランドの工場で稼働を始める方針を明らかにするなど、一部で生産再開の動きが出始めています。
トヨタ自動車はフランスの工場で今月22日からポーランドの工場で23日からそれぞれ稼働を始める方針を明らかにしました。

フランスの工場では新型車の組み立てが計画され、ポーランドの工場はその部品を作るということです。

工場での作業の際、従業員が十分な間隔を確保したり防護服を身につけたりするなど感染防止策を実施できるめどが立ち、当局や労働組合の同意が得られたということです。

いずれの工場がある地域も外出制限の措置がとられていますが、フランスでは必要な書類があれば従業員の出勤は可能で、ポーランドでも工場への出勤はできることになっています。

このほか、ドイツのフォルクスワーゲンやダイムラーも一部の工場で近く生産再開を目指しています。

ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が収まる見通しが立たないだけに、自動車の生産が本格的に再開するまでにはかなりの時間がかかりそうです。